こんにちは。ころは店主のミキです。
先日、お店に来て下さったお客さんと話しをしていた時に、瀬戸物(せともの)ってワードが出てきました。
当コラムは、焼き物(やきもの)について知識が無い方に、専門的なことを知ってもらおう!ってコンセプトで書いています。
なので、そんな方々に分かって頂けるように、今回はやきものの呼び方にスポットを当ててみたいと思います。
瀬戸物とは、愛知県瀬戸市周辺で作られるやきものの総称である瀬戸焼のこと。
また同時に、現在ではやきもの(陶磁器)全体を指す言葉になっています。
瀬戸市周辺では、桃山時代に志野(しの)や織部(おりべ)、黄瀬戸(きぜと)などが生み出され、「瀬戸物」は茶人たちに珍重されました。
有名な茶人である、千利休などが活躍していた時代ですね。
1820年頃に磁器の製作が始まると、瀬戸は日本有数の生産地に発展していきます。
その発展にともない、(瀬戸物 = 陶磁器)となっていったんですね。
また、瀬戸物という言葉を用いているのは、近畿地方以東の東日本が多いそうです。
近畿地方以西の西日本では、「唐津物(からつもの)」と呼ばれていたりもします。
唐津物は、九州北部で作られ、唐津港から出荷された陶磁器の総称を指します。
関西在住の私ですが、「唐津物(からつもの)」は使ったことが無い言葉ですが 笑。
現在はあまり使われている呼称ではないようですね。
他の呼び方についてですが…。陶器や磁器、焼締(炻器)に土器などがありました。
でご紹介した通り、製造工程がそれぞれ違いましたよね。
いかがでしたか?
専門的な他の呼び方以外はご紹介できたかと思います。
やきものにまつわる歴史も一緒に学んでいくと、さらに面白くなって来ますよ!