先日、ふらりとこちらに出かけていきました。
「竹中大工道具館」
です。
竹中工務店さんが作られた、日本で唯一の大工道具を展示している博物館です。
それがここ神戸にあるんですよ。知ってましたか?
ずっと行きたいと思いながらも、、やっと行ってきました。
さらに、神戸に長年住んでいながら、いつも無料チケットをもらう機会はあったのに…行ったことのなかった
「神戸らんぷミュージアム」
にも行ってきました。
この日はとても勉強になる、工芸な一日を過ごしましたので、ご紹介します。
竹中大工道具館は、新神戸駅から北東へ徒歩3分ほどの場所にあります。
駅から近いんですが、新神戸駅の周辺は道路が入り組んでいるので、
を見ながら行くのが一番分かりやすいかと思います。
坂を上がっていくと左手に、自然あふれる緑の前に立派な門が見えます。
入っていくと、
緑の中に溶け込んだ整然とした和建築が見えてきます。
非常にシンプルな作りですが、間近でみると良質な素材、高い技術がふんだんに使われているのが分かります。
きっと、建築に詳しい方はじっくり見てしまうのでなかなか中に入ることができないのだろうなと思います。
施設内は地上1階から地下1階、2階へ降りていくという順路になっています。
これは、地下2階から地下1階を見上げた様子です。
縄文時代から現代まで使われている大工道具の展示と、どういった技術で作られているかなど、盛りだくさんの内容でした。
今は機械化されていて、電動のこぎりというものがありますが、昔は製材するのも一苦労。
大きなのこぎりを二人がかりで押したり引いたりしながら切っていました。
また、写真にある丸い柱はよく見ると表面がボコボコとしています。
これは丸い柱を作るために表面をすこしずつ、ノミやカンナで削っていった跡だそうです。
どれだけの時間がかかるのか想像できないですが、その一つの柱から職人の魂というものを感じさせられずにはいられません。
内容はここで伝えきれませんが、建築を志す方、ものづくりが好きな方、道具に興味を持っている方、木のことに興味がある方などにとってはとても勉強になる内容だと思います。
また、ボランティアガイドさんに質問すると丁寧に説明して下さったりと、充実した時間が過ごせると思います。
お子様向けのワークショップもあるそうなので、夏休みの工作やご家族で楽しむこともできそうですね。
ふらりと行ったつもりが、3時間くらい滞在していました…。
周りの庭園も興味がありましたが、時間がなかったのでまた今度の機会に見て回りたいと思います。
*おまけ*
ミュージアムグッズもオリジナルで作られていて、ついかわいくてこんなストラップを買ってしまいました。
のこぎりの形。
ちゃんと木で作られていて持ち手の紐の結び目が固められて形状維持されているところが素敵です。
「神戸らんぷミュージアム」については次回の工芸さんぽでご紹介しますので、またぜひご覧ください。