前回の 工芸さんぽの続きです。
「竹中大工道具館」に入った後、
「神戸らんぷミュージアム」
にも行ってきました。
神戸に居ながらも、しかも街中にあるのに行ったことがなかったのですが、
この日はふらりと行ってみることにしました。
神戸らんぷミュージアムは、三ノ宮駅から南へ徒歩7分ほどの場所にあります。
三ノ宮の南側は旧居留地です。
かつては外国文化の玄関口として栄え、現在も建物が残っているところがあります。
建物をみながらぷらりと歩くのも楽しいです。
さて、神戸らんぷミュージアムはコロンビア、パタゴニア、モンベルなどのアウトドアブランドが近くに見えるオフィスビル「クリエイト神戸」ビルの2階にあります。
こちらも
をのせますので、参考にして下さい。
かつて人類が火をおこした時から、生活の中で明かりというものが無くてはならないものであったことをランプの歴史を追って知ることができます。
鉄で作られた台座の上に火をつけた薪を置くというシンプルな明かりです。
このシンプルながらも、よく考えられた構造のフォルムにグッときます。
こちらは、時代が随分と過ぎまして、江戸時代に作られた陶製の「油徳利」です。
やっぱり陶でできているものには興味を持ってしまいます。
「油徳利(あぶらとっくり)」は、灯油の運搬や保存に用いられたものです。
他の容器(油差し)に移す際、垂れこぼれないよう、口を二重にし、小さな穴をあけ、垂れた油を元に戻すようになっています。
左側は赤絵の伊万里焼。右側手前は作られた場所は分かりませんが染付。
右側奥にあるのは瀬戸の織部焼です。
これは「ひょうそく」といって、本来は、灯籠・掛け行灯・提灯などの光源として、火皿やろうそくに代えて用いられたものです。
油が多く入って火持ちがよく、保守管理の労が省け、しかも手軽に持ち運びができるため、本来の用途から離れ、単独で神仏の灯明や土間、台所、湯殿などの照明に用いられるようになりました。
また、小さなわん形のものを特に「たんころ」とも言います。
鉄で作られているものに目がいってしまうんですよね~素敵!
私は、結構渋好みですが明治期になるとこんな華やかな明かりがでてきます。
素材もガラスなど光を通す素材が使われてきます。
明治期になってから一気に洋風のものが増えてきたのは、時代の変化を感じます。
主に江戸期~明治・昭和期のランプを沢山見ることができました。
古いものが好きな方もきっと楽しい展示だと思いますよ。
また、ふらりと立ち寄ってみたいと思います。