こんにちは。
うつわと道具や ころは です。
ゴールデンウイークの長い休みも終わり、いつもの日常に戻りましたね。
GW期間中は多くの陶器祭りやクラフトフェアも開催されていましたので、 旅行がてらに遊びに行かれた方も多いのではないでしょうか?
「新しいうつわを買って家で良くみたら、表面にヒビが入っている!?不良品か??」
と思った方はいませんか? 作家さんにクレームの連絡をしてはダメですよ。
これは、“貫入”(かんにゅう)です!
不良品ではないので安心して下さいね!
それでは、うつわに入っているヒビ。
貫入について、簡単に説明をしましょう。
うつわの表面にある細かいヒビは、不良品でも壊れたわけでもありません。
これは“貫入”といって、うつわの見所の一つ。
中国北宋時代の青磁や萩焼では、貫入が大きな特徴になっている程の重要なポイントなんです。
土には焼くと縮む性質があるのですが、 焼き物の素地となる土と表面の釉とで収縮率に差があるときに貫入が生まれます。
うつわを焼成した後、冷却する間に表面の釉が耐え切れなくなって細かく割れてしまうんです。
この時、ピンピンと、小さくはじけるようなえもいわれぬ音がするそうですよ。
貫入は、意図して作るときと、偶然生じるときと両方あります。
肉眼で見えないくらい、細かい貫入が入っている場合も多いんです。
貫入のある湯呑やカップは、使ううちに貫入からお茶が染み込んで色が変わってくる場合もあります。
貫入に水分が入ると、カビの原因になることも。
気になる方は、米のとぎ汁か、塩水で煮るといいでしょう。
詳しいお手入れの仕方は、また後日、ご紹介しますね!
いかがでしたか?
貫入はうつわの見所の一つ。
貫入も含め、独特の味わいとして楽しんでみると面白いですね。