【役に立つうつわの雑学】茶碗について
こんにちは。“ころは”店主のミキです。
茶碗や飯椀など、使う事が非常に多いコチラのうつわたち。
茶碗なのに、ご飯を盛り付けてるのは何故???
疑問に感じたことはありませんか?
今回のコラムでは、茶碗や飯椀についての雑学的な豆知識をご紹介したいと思います。
茶碗には、「ご飯茶碗(飯椀)」「湯飲み茶わん」「抹茶茶碗」の3種類あります。
本来、茶碗は文字通り、お茶を飲むためのうつわでした。
中国から日本に茶と茶碗が伝えられたのは、平安時代の初めとされています。
茶碗という言葉は、「陶磁器」を意味する言葉として使われていました。
時代が変化すると共に使われ方も変わっていき、中世の頃には、茶碗は飲食に使うためのうつわを指すようになります。
室町時代から安土桃山時代にかけて茶の湯が盛んになるにつれ、抹茶のためのうつわも作られる様になります。
茶碗にご飯を盛るようになったのは、さらに後。
ご飯茶碗が庶民の普段の食事に使うようになったのは、江戸末期から明治頃とされています。
ちなみに、湯飲み茶わんに取っ手が無いのは何故だかご存知ですか?
湯飲み茶わんに取っ手が無い理由は、持った時に手のひらでお茶の温度が分かるようにするため。
日本茶は70℃~80℃前後のお湯で淹れて、人肌程度の温度で飲むのがもっとも美味しいとされているからですね。
古くから、“ご飯茶碗は左、汁椀は右に置くもの”とされています。
ご飯が左とされたのは、「日本では左の方が尊ばれたから」という理由があります。
これは、飛鳥時代に中国から日本に伝えられた「左上位」の思想が影響しているそうです。
「左上位」の思想があるため、左大臣のほうが右大臣よりも位が上となりました。
そのため、主食であるご飯の方が格上。
「左上位」の思想からすると、ご飯は左、汁は右という位置になったそうです。
いかがでしたか?調べていて私も、とても勉強になるお話でした。
他にもご飯茶碗について知りたいという方は、以前のコラム
も見て下さいね。自分に合ったご飯茶碗の選び方をご紹介していますよ。
【ころはオンラインストア】
当ショップでは、生活に寄り添った作家のうつわと道具を取り扱っています。
「作り手」と「使い手」を繋げる、そこでしか出会えない、そんな価値のある店を目指して営んでおります。
日々の生活が豊かに感じる、そんなうつわと道具にご興味がある方は、コチラをご覧下さい↓