こんにちは。“ころは”店主のミキです。
前回のコラムでは、「茶渋」や「黄ばみ」といった汚れの対処法についてご紹介致しました。
今回は、ダメージが大きい場合の対処法についてです。
キズが付いたり、割れてしまったりと。
自分で直せる方法から、プロにお願いするケースはどんな修理か?など。
ちょっと難しそうな、“うつわの修理について”をご紹介したいと思います。
もちろんですが、うつわのダメージの大小で、その修理方法は異なってきます。
キズが付いたり、欠けてしまったりした場合の修理は簡単です。
ですが、割れてしまった場合はどうでしょう。
日本には、「金継ぎ」という独自の修理方法が存在しますので、直すことができるんです。
割れた場合は出来る限り破片を集めて保管する様にしましょう。
では、ダメージの違いによる修理方法について説明していきますね。
〇 キズが付いたり、ちょっと欠けてしまった場合
この程度のケースの場合は、個人でも修理は可能です。
縁の小さなキズなどは、サンドペーパーでこすって補修して下さい。
口に当てる際に気にならない程度にはなると思います。
ポイントとしては、なるべく目の細かいサンドペーパーで、少しずつ削る様にして下さい。
〇 ヒビが入ってしまった場合
陶磁器用の接着剤や、瞬間接着剤で復元する方法があります。
ですが、接着剤の寿命は陶磁器より短いので、長く使いたいうつわには不向きです。
大事なうつわや、長く使いたいうつわにヒビが入ってしまった場合は、専門の金継ぎ職人さんにお願いして下さい。
〇 割れてしまった場合
専門の金継ぎ職人さんにお願いする必要があります。
金継ぎは、欠けた部分を漆で補い、漆の部分に金粉をまいて磨く、日本の伝統的な修理方法です。
個人で金継ぎする方法もありますが、高価なうつわや、大事にしているうつわの場合は、専門家にお願いした方が安心だと思います。
前述でも述べた様に、割れた部分を漆で接着して、金粉で装飾する日本の伝統的な修理方法です。
欠けて無くなった部分があっても、その箇所を漆で補い、金粉で仕上げることができます。
修繕することによって、割れた部分や欠けた部分が見どころとなり、逆に価値が上がるケースもあるんですよ。
金継ぎの専門家もいらっしゃいますし、個人でも金継ぎができるキットも販売されています。
金継ぎ教室なども増えてきましたから、興味のある方は探してみて下さいね。
私個人でも簡易金継ぎは興味あるので、今度トライしてみます!
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