“米ぬか”を使って陶器の目止めをしてみよう!
こんにちは。“ころは”店主のミキです。
陶器を手に入れたら最初にやっておきたいお手入れである「目止め」。
土ものである陶器は、目に見える貫入以外にも、気泡など、たくさんの穴があいています。
この箇所から汚れや水分が入れば、シミやカビになることもあります。
これらを防ぐために必要なお手入れが「目止め」と呼ばれています。
以前のコラムでも、米のとぎ汁で煮る方法があるとご説明しました。
ですが、「無洗米を使っているので、米のとぎ汁が無い」というお声もチラホラ。
米のとぎ汁が無い方は、“米ぬか”を使って目止めをする方法もあります。
今回のコラムでは、米ぬかを使う方法についてご紹介致します。
まず、“米ぬか”はどこで手に入れるの?からですが。
昨今は、ホームセンターやスーパーなどで精米機があるところも。
精米機があれば、米ぬかを無料で手に入れることも出来ます。
また、米屋さんに貰ってもいいかもしれませんね。
私の近所の米屋さんはタダでくれたりします(笑)。
それでは、目止めについて。
とても簡単です!
まず、米ぬかを一握り、大きめの鍋に加え、陶器を入れましょう。
陶器の大きさによって、鍋の大きさは変えて下さい。
米ぬかの量ですが、一握り分あれば大きい鍋でも十二分ありますのでご安心ください。
陶器が被るくらいの水を入れたら、弱火で煮て下さい。
沸騰させると、ボコボコ出る泡の振動で陶器と鍋がぶつかってしまい、キズが付いてしまう可能性も。
ご注意下さいね。
15~30分ぐらい煮て、自然に冷まして、終了です。
とても簡単ですね。
米ぬかは痛みやすいと言われています。
正しい保存をしないと臭いが出たり、虫が湧いたりするのでご注意下さい。
米ぬかは、常温保存の場合、冬で1週間、夏の季節は、2~3日間が適正な保存期間になります。
密封して冷凍庫で保管すれば、1~2ヶ月間でも大丈夫みたいですよ。
米ぬかや米の研ぎ汁がない場合は、小麦粉や片栗粉でも代用できます。
ですが、片栗粉や小麦粉より米のでんぷんの粒子のほうが細かいそうなので、初心者の方は米のとぎ汁か米ぬかを使う方が確実です。
目止めは、うつわを長持ちさせる大事な作業です。
お気に入りのうつわに出会ったら、必ず目止めをする様にしましょうね。
※うつわによっては止水処理されているものもあります。
その場合は、煮沸の必要はありません。
煮沸をすると止水の効果が薄れる場合があります。
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