うつわと道具やころはのBLOG

うつわと道具やころはのブログです。 生活に寄り添った“作家のうつわ”と“台所道具”についてご紹介しています。

竹製品ってどんなモノ?

 

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こんにちは。“ころは”店主のミキです。

 

今回は、当店でも取扱いのある、公長斎小菅(こうちょうさいこすが)さんの竹製のスライサーのご紹介をします。

 

日本では、竹製品の道具や工芸品を見る機会も多いと思います。

 

それだけ、陶器や木工品とともに、古くから日本人の暮らしに広く親しまれている製品が「竹」なんですね。

 

竹は4~5年で成長し、農薬を使わないことからも環境に優しい製品です。

 

木の代替素材としても利用されるなど、次世代の素材として注目されているんですよ!

 

また、欧米では近年、日本の竹工芸に注目が集まっているそうです。

 

竹工芸をアート作品として集めている欧米のコレクターが増えていたり。

 

日本人として竹の注目が浴びてくれることは嬉しいですよね。

 

それでは、竹製品のスライサーについて、竹の種類を含めてご紹介致します。

 

 

公長斎小菅さんの竹製のスライサー

 

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↑画像をクリックすると商品ページに移動します
サイズ:W70xL260mm
1,512円(税112円)



 

大根やニンジンを簡単に千切りにできるスライサー。

 

プラスチック製品が多くなっている中で、竹製品ということだけで珍しいかもしれません。

 

表と裏で刃の大きさが違うので、ひとつで2種類の千切りが作れます。

 

手間のかかる千切りもこれがあれば楽々です。

 

細めの千切りと少し太めの千切りを料理に合わせて使い分けできて便利な道具です。

 

刃はステンレス。

 

本体は孟宗竹(もうそうちく)が使われていて、ウレタン塗装がされています。

 

ん?孟宗竹??と思われました?

 

これは、使用されている竹の種類なんです。

 

スーパーで売られているタケノコは、孟宗竹が多いですね。

 

日本国内には何百種類以上もの竹が存在すると言われています。

 

その中でも、用途によって使用される竹の種類が異なるんですね。

   

 

竹の種類と使い方。

 

 

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竹細工で使用されている竹の種類はおもに、孟宗竹(もうそうちく)、真竹(またけ)、淡竹(はちく)になります。


孟宗竹は、高さ25mにも達する日本で最大の竹。

 

太くて身も厚いので、スライサーといった道具などの加工に適応している種類です。


真竹は、竹細工などに一番多用されている竹の種類です。

 

使われる方法によって、呼ばれ方も異なります。

 

そのまま山に生えている状態で使用する場合は「青竹」。

 

湯抜きと呼ばれる油抜き加工した竹は「白竹」や「晒竹(さらしだけ)」と呼ばれています。

 

とても伸びがあって節間が長く、粘りとしなりがあるので、竹細工では使いやすいんですね。

 


淡竹は、真竹と見た目が同じで、太さや高さが似ている竹の種類です。

 

真竹と同様、竹細工などで使用されています。

 

私は食べたことはないですが、タケノコはとても美味しいそうですよ。

 


また、ちょっとした豆知識ですが、青竹を漂白せずにそもまま用いた竹製品のことを「青物」といいます。

 

竹細工は、竹の色をそのまま活かして日用品をつくる「青物」と、

白く漂白した竹で美術工芸品などをつくったものを「白物」と大別されているんですよ。

 


いかがでしたか?

 

私も調べていて、知らないことだらけでとても勉強になりました。

 

身近な存在である竹ですが、種類や使い方に違いがあったんですね。

 

 

 

 

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