うつわのある暮らしを楽しむブログ

生活に寄り添った作家のうつわと、道具を取り扱うお店のブログです。 日常の中で使いたいもの、心が癒されるものをセレクトしてご紹介しています。 店主は“三木あゆみ”として陶芸の作家活動もしています。 作家活動や、クラフト関係のことも時々綴っています

【うつわの基礎知識】やきものが出来るまで。工程の勉強をしよう!②

 

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こんにちは。ころは店主のミキです。

 

前回に続き、やきものが出来るまでの工程をご紹介致します。

 

今回は、やきものの焼成から完成までについてです。

 

やきものって、何回かに分けて焼成をしているってご存じです?

 

どのように焼かれているか?を中心に説明しますので、最後までお付き合い下さいね。

 

 

“やきもの”ができるまで(大まかな流れ)

 

“やきもの”は、以下の工程で製作されています。

 

 ① 土づくり
 ② 成形
 ③ 素地の加工
 ④ 乾燥
 焼成(素焼き)
〔⑥ 下絵付〕
 ⑦ 施釉
 焼成(本焼き)
〔⑨ 上絵付〕
〔⑩ 上絵焼成
 ⑪ 完成

 

※〔〕内は絵付けのうつわの場合の工程

 

やきものの種類によって工程に多少の違いはありますが、基本的にはこの様な流れで作られています。

 

 

“やきもの”が出来るまで「素地の加工~乾燥」

 

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前回までは、「土づくり」から「成形」までをご紹介しました。

 

次は、成形した素地を加工する作業に入っていきます。

 

民藝のうつわで、「飛び鉋(とびかんな)」や「刷毛目(はけめ)」など人気の作品ありますよね?

 

これらの装飾は、素地に直接加工をする必要があるので、この段階に施されます。

 

素焼きの前、生乾きのうちに行われているんですね。

 

他にも、化粧土(けしょうど)・櫛描き(くしがき)・面取り(めんとり)・象嵌(ぞうがん)などの有名な装飾もこの段階で施されています。

 

茶碗などの高台を削る作業も、乾燥前に行われています。

 

素地の加工が終わると、10日程度素地を乾燥させます。

 

乾燥が不完全だとひび割れすることもあるので、最後は天日にあてて自然乾燥させます。

 

しっかり乾燥させると、通気性・柔軟性が増し、うまく焼成することができるんですよ。

 

 

〇様々な装飾技法の解説

 

飛び鉋(とびかんな):工具の刃先を使って、連続した削り目をつける技法です。


刷毛目(はけめ):刷毛に化粧土を含ませて塗る技法です。


櫛描き(くしがき):櫛状の歯の付いた道具で文様をつける技法です。


面取り(めんとり):厚めに成形して竹の弓などで削って面を出す技法です。


象嵌(ぞうがん):一つの素材に異質の素材を嵌め込む技法です。

 

 

“やきもの”が出来るまで「焼成(素焼き)~焼成(本焼き)」
 

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しっかり乾燥することが出来ると、いよいよ焼成(素焼き)に入ります。

 

素焼きは、約800度の低温で焼き、水分を除去して強度を向上させる工程です。

 

また、素焼きをすることで、施釉や下絵付がしやすくなるという利点もあります。

 

施釉や下絵付については、以前のコラムでもご紹介しました。

 

ご興味がある方は、コチラの記事をご参照下さいね。

 

施釉が終わると、本焼きに入ります。

 

1200度前後の高温で焼く本焼き。

 

本焼きをすることで、素地の中の成分がガラス化して硬くなり、施釉もガラス化するので艶と輝きが出ます。

 

焼き上がりや熱効率、転倒の可能性も考慮して、細心の注意を払って窯詰めをします。

 

焼成中は温度や酸素量など、炎の状態にたえず気を配る必要があるので、とても大変な作業です。

 

 

“やきもの”が出来るまで「完成」

 

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焼成時間と同じくらいの時間をかけて徐々に温度を下げたのち、窯からやきものを出します。

 

目安として、窯の中が50度ぐらいに下がったら、やきものを出すタイミングです。

 

余分な釉を取り除いたり、高台を磨けば“やきもの”の完成です。

 

上絵付をする場合は、本焼き後に絵付けをして、約800度の低温で焼き付ける必要があります。

 

金彩や銀彩はさらにその後に施されています。

 

色絵で有名な「九谷焼」などは、完成まで時間がかかるうつわなんですねぇ。

 

何日も時間をかけて土からやきものが出来る工程をご紹介しました。

 

やきものって、手間ひまかけて作られているんですね。

 

以上、2回に分けてご紹介しました、「やきものが出来るまで」でした。

 

 

 

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