こんにちは。
うつわと道具や ころは です。
皆さんが普段使っているうつわは、どうやって焼かれているかご存じですか?
未だに薪で焼かれていると思っている方は、、、さすがにいませんよね…(-_-;)
もちろん、現在も薪をくべながら焼いていく窯を使っている作家さんもいます。
ですが、何日も夜を徹して薪をくべて焼く作業は、とても重労働です。
現在の主流は、薪窯ではなく、ガスや電気や灯油で焼かれる窯なんです!
今回のコラムでは、どんな窯があるのか?を簡単にご紹介致します。
皆さんが窯に持っている印象って、テレビや雑誌などで紹介される事もある登窯ではないでしょうか?
斜面にいくつか部屋を築いて、一番下の焚き口から焚くようにしたものです。
窯の中は、場所によって温度にムラがあり、灰なども舞うため、焼き上がりに独特の味わいが生まれます。
薪窯の中でも古くは、山の斜面を掘って作った「穴窯」などもあり、古墳時代に須恵器を焼いていた記録が残っています。
薪窯以外では、電気窯・ガス窯・灯油窯などがあります。
〇 電気窯
電気窯は、その名前の通り、電気で焼き上げる窯です。
煤煙やガスが発生せず、騒音もありません。
操作も簡単で、焼き上がりにムラができにくいという利点があります。
小さい窯であれば、家庭用の100Vコンセントでの使用も可能なので、趣味で陶芸をされている方にもオススメです。
〇 ガス窯
ガスで焼き上げるガス窯は、灰や煤煙の心配がなく、焼き上がりが均一になるのが特徴です。
焼成費用が電気窯より安価なこともメリット。
酸化焼成と還元焼成の、どちらの焼き方にも使えるので、作家さんに人気のある窯です。
〇 灯油窯
電気窯やガス窯と比べて、炎の回りに均一性がない窯ですが、趣のある作品に仕上がります。
電気配線やガス配管などの工事が必要無いので、焼成費用が安く済みます。
設置環境さえ整えば、とても魅力的な窯といえます。
以上が、現在主流となっている窯の説明でした。
コンピュータで正確な温度管理ができるようになった現在、うつわのほとんどは薪窯以外で作られています。
それぞれの窯に特徴があるので、作家さんの作品と照らし合わせてみるのも面白いかもしれませんね。