こんにちは。
うつわと道具や ころは です。
皆さんは、商品名を見ただけで器のサイズが分かりますか?
五寸皿に尺皿、八寸鉢などの商品があります。
サイズの見方の知識があれば、この商品名を見るだけで簡単に分かるんです。
和食器は、寸や尺といった昔ながらの表示がされています。
今回のコラムでは、その表示の見方から、種類についてご紹介致します。
日本では、昭和40年台後半に「尺貫法(しゃっかんほう)」が「メートル法」に法律変更されました。
尺貫法とは、寸や尺といった単位を使っている日本古来の計量法のことですね。
しかし、和食器の製作現場では機械や棚板など、昔ながらの尺貫法に基づいた道具を使っていました。
そのため、法律変更後に出来上がった器のサイズもまた、昔通りのままというわけです。
尺貫法では、1寸は約3㎝、1尺は約30㎝です。
五寸皿 = 直径が、約15㎝
尺皿 = 直径が、約30㎝
八寸鉢 = 直径が、約24㎝
メートル法では、上記の通りのサイズということになります。
ちなみに洋食器のサイズは、最近では㎝表示が多くなりましたが、伝統的にはインチで表示されていました。
(※1インチは約2.54㎝)
和食器は浅くて平たい「皿」と、深さのある「鉢」に大別することができます。
皿は丸型を基本として、口径をもとに3つに分類されます。
複数で取り分けたり、おもてなしの席で出される九寸以上の「大皿」。
取り皿や銘々皿に使われる五~八寸の「中皿」。
四寸以下の「小皿」。
二寸前後の小さな皿は「豆皿」と呼ばれています。
皿より深いものが「鉢」と区分されています。
深さで区分すると、浅いものから
「平鉢」「浅鉢」「盛鉢」「深鉢」
となりますが、その区別は厳密ではありません。
各単位に伴う大きさは以下の通りです。
【豆皿】
1寸 = 3.03cm
2寸 = 6.06cm
【小皿】
3寸 = 9.09cm
4寸 = 12.12cm
【中皿】
5寸 = 15.15cm
6寸 = 18.18cm
7寸 = 21.21cm
8寸 = 24.24cm
※ 取り皿や銘々皿は、5寸皿や6寸皿のこという。
【大皿】
9寸 = 27.27cm
尺 = 30.3cm
和食器は15㎝程度の大きさの器一つでも、取り皿や銘々皿や五寸皿と色々な呼び方があって難しいですね。
ですが、和食器はサイズがフレキシブルで、取り皿として五寸皿ではなく七寸皿でも問題ありません。
こちらの記事の様に、決まったサイズを意識せず、お好きなうつわで、お好みの盛り付けを楽しんでください。