こんにちは。
うつわと道具や ころは です。
3月になり、ポカポカした陽気な日が増えてきました。
春と言えば卒業、入学、新生活などさまざまなイベントと共に人が動く季節。
それに伴い、送別会や歓迎会など、お酒を飲む機会が増えてくる時期ともいえます。
今回は、お酒の席で披露できるような雑学や、酒器を選ぶ時のポイントまでをご紹介致します。
お酒を注ぐための器としては、お銚子や徳利、片口など。
お酒を飲むための器としては、杯やお猪口、ぐい呑みなど。
用途に合わせて種々多様な酒器があるのが、和食器の特徴です。
お銚子の本来の形は、結婚式の三三九度(さんさんくど)で用いられる、金属製で長い柄と注口のついた器です。
徳利はもともと、酒や酢、しょうゆなどを入れておく容器でしたが、江戸時代にだんだん小型化して酒を注ぐ器として用いられるようになりました。
江戸時代には、フォーマルな場では銚子と漆器の杯、略式の場では徳利と陶磁器の猪口と使い分けられていました。
お酒を温めるための徳利(燗徳利)をお銚子とも呼ばれていましたが、現在ではその様な決まりはありません。
猪口とは、小さな器のことで、言葉の由来は「ちょく(猪口)」という言葉からきています。
ちょっとしたものを表す「ちょく」や安直の直と関連すると考えられています。
一方、『ぐい呑み』は、お猪口よりも大きいサイズの器のこと。
明確なサイズの決まりはないようですが、名前の由来とも言われる「ぐいぐい呑める」ような大きさのものをぐい呑みと考えられます。
お酒を注ぐための器を選ぶ際の必須チェックポイントは、容量です。
また、醬油差しなどと同様、「もれない、たれない」ことも重要なので、買う前にお店で確認しましょう。
お酒を飲むための器については、
「お酒の色合いが見やすい白磁がベスト」
「大吟醸の繊細さを味わうには薄手のものがいい」
などといった、様々なことが言われていますが、誰もが認めるような定説はありません。
日本酒は、温めて飲んだり冷やして飲んだり、いろいろな楽しみ方ができるお酒です。
それに合わせて酒器も、形も大きさも素材も最近はさらに多様化しているので、自分の好みなものを選ぶのが一番だと思います。
新生活を始める方に、是非見て頂きたいコラムがあります。
うつわ選びに困ったら参考にして下さい。