うつわと道具やころはのBLOG

うつわと道具やころはのブログです。 生活に寄り添った“作家のうつわ”と“台所道具”についてご紹介しています。

洗剤なしでもキレイに洗える棕櫚のたわし | 髙田耕造商店

f:id:korohacurry:20190125152231j:plain

 

こんにちは。

うつわと道具や ころは です。

 

たわしは昔から日本人にとって身近な生活用品です。

 

昔と比べるとたわしを使う方は少なくなっていると思いますが、

一つ一つ職人の手で作られた自然素材のたわしが最近では見直されています。

 

特に、棕櫚(しゅろ)のたわしは原料となる棕櫚が大正末期から昭和初期にかけて不足した為、現在でも生産を続けている所は少なく大変貴重な存在です。

 

棕櫚のたわしは一般的なたわしと違い、繊維がしなやかでやさしく、傷つきやすいガラスやテフロン加工のものも洗剤なしできれいに洗えます。

 

そこで、今回は自然素材の棕櫚(しゅろ)で作られたたわしについてご紹介します。

 

 

棕櫚(しゅろ)って何?

 

f:id:korohacurry:20190125152225j:plain

 

シュロはヤシ科の植物の常緑高木です。

 

南九州が原産地ですが、現在国産の棕櫚は和歌山を筆頭に東北地方でも広く栽培されています。

 

昔から耐水性、耐腐食性に優れ、伸縮性に富む棕梠皮の粗繊維は縄や風呂場の敷物、

ホウキやタワシなど、広い用途に利用されています。

 

一般的に流通しているたわしの素材は、東南アジアで採取されるパーム(ヤシの実)を原料としています。

 

シュロはパームと比べると繊維がしなやかでやさしい質感です。

 

その為、ガラス・ホーロー・ステンレス・テフロン加工のお掃除に向いています。

 

 

髙田耕造商店の棕櫚のたわし

 

f:id:korohacurry:20190125152235j:plain

 

昭和初期から棕櫚製品を作り続けている和歌山県の髙田耕造商店では、

棕櫚繊維を熟練のたわし職人が一本一本検査し、繊維の太さが均一になるように厳選して巻き上げています。

 

とても柔らかいのにコシが強い棕櫚のたわしです。

 

スポンジと違って、汚れをしっかりかき出し、しつこい油汚れ以外は洗剤なしでもきれいに洗える台所の必需品です。

 

 

棕櫚のやさしいたわし 大・中・小

 

f:id:korohacurry:20190125152252j:plain

 

サイズは大・中・小とあり用途によって使い分けて頂けます。

 

やさしい繊維の棕櫚のたわしは食器を傷つけずお使い頂けます。

 

特に、焼き締めのうつわや陶器の表面がゴツゴツとしたうつわは汚れをしっかりとかき出して洗うことができるので最適です。

 

野菜の泥落としにも大根や人参などの皮に傷をつけず、野菜の泥だけを丁寧・確実に落としてくれます。

 

普通のたわしでは皮がボロボロになってしまうので、皮に多く含まれる栄養が失われてしまいます。

 

また、テフロン加工のフライパンの汚れ落としにもお使い頂けます。

 

力を入れすぎず軽く擦るだけできれいに汚れを落とせます。

 

さらに、柄がついたたわしはコップや手の届ないものなど、手を濡らさずにササッと洗えるので便利です。

 

f:id:korohacurry:20190125152246j:plain

 

 

たわしのお手入れについて

 

f:id:korohacurry:20190125152241j:plain

 

たわしは消耗品ですが、少しでも長くお使い頂ける方法をご紹介します。

 

①力を入れずに軽く擦るように使う。

ゴシゴシと力を入れすぎず、やさしく擦ってお使い頂けると、汚れも取れやすくてたわし自体も長持ちします。

 

②水分を切って吊るして保管する。

フックなどに吊るして保管することで、水切れも良く、繊維がへたらず長持ちします。

 

③汚れが気になる時は熱湯消毒や天日干しをする

 

これらのことに気をつけていただけると、長くお使い頂けます。

 

いかがでしたでしょうか。

皆さんのたわしのイメージが変わったのではないでしょうか?

 

手に持っていただくと、軽くてしなやかなその質感を実感して頂けると思います。

ぜひ、一度お試し下さい。

 

f:id:korohacurry:20190120005213j:plain